発電機(三相四線式)の負荷接続法

(1)三相平衡負荷の場合
(イ)三相負荷の場合  
PG=P3 [KVA]
ただし、

(I3:三相負荷電流)となります  

(ロ)単相負荷がバランスしてある場合 
PG=2P1 [KVA]
ただし、  

(I1:単相負荷電流)となります。

(2)三相負荷に単相負荷が不平衡にある場合
(イ)青色の負荷が接続されていない場合  
PG=P3+2P1 [KVA] となります。

(ロ)青色の負荷が接続されてある場合  
PG=P3+3P1 [KVA]となります。

(注)三相出力端子から単相出力を取り出す場合、各線間の負荷容量をできるだけそろえるのが望ましく、やむなくばらつく時でも負荷容量の差を15%以内、電圧変動率を5%以内として下さい。

(3)単相負荷のみの不平衡負荷

(イ)青色の負荷が接続されていない場合  
PG>=2P1 [KVA]となります。

(ロ)青色の負荷が接続されてある場合  PG=3P1 [KVA]となります。

(注)理論的には、単相負荷容量は三相負荷容量のルート三分の一となります。しかし、三相交流発電機に単相負荷がかかると、電機子反作用による影響と、これを補償する励磁装置の機能が協調しなくなり、出力電圧がアンバランスになることや、界磁巻線の過熱や発電機本体の異常振動ともなりますので理論値よりも小さく定めています。

(4)負荷が100Vの場合  

大容量の単相100V負荷を接続する場合、一部のSPシリーズでは大容量の単相100V端子が装備されています。
 
三相四線式交流発電機の場合、O端子を利用して、O-U、O-V、又はO-Wの端子につなぎます。  この時、三相出力電圧(線間電圧)が200/220Vにセットされている場合は、115/117Vと高くなっており接続する負荷には注意が必要です。  また、1ケ所からの出力は発電機定格出力の1/3を超えてはなりません。
 

(参考) 負荷が単相100Vのみの場合は、発電機出力電圧を電圧調整器によって、三相出力電圧を190Vとすると単相出力電圧は109Vとして利用できます。  
また、単相100Vと三相又は単相200Vの負荷がある場合は、逆Vトランス又はスコットトランス等の採用を検討して下さい。

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